安藤 るり(ソプラノ)

 

名古屋市出身。名古屋市立菊里高等学校音楽科を経て、京都市立芸術大学音楽学部卒業、同大学院研究科修士課程修了。卒業、修了に際し、音楽学部賞、京都音楽協会賞、大学院賞を受賞。在籍中、交換留学生としてウィーン国立音楽大学リート・オラトリオ科へ派遣され、W.モーア教授の下で一年間研鑽を積む。2010年より活動拠点をオーストリア、ウィーンに移し、2013年、同大学オペラ科修士課程を最優秀の成績をもって修了、修士号取得。2010年、産經新聞社主催『なにわ芸術祭新進演奏会競演会』新人奨励賞。2015年、第50回ドヴォルザーク国際声楽コンクールin Karlovy Varyファイナリスト及び審査員特別賞受賞。2016年、第4回Vissi D'arte国際オペラコンクールin Praha第3位(1位なし)及びロシア大使館文化賞受賞。第28回宝塚ベガ音楽コンクール第3位。

京都市立芸術大学在学中には大学定期、尾高忠明指揮のもとでW.A.Mozart「すずめミサ」ソプラノソロを務める。オペラの分野においては、モーツァルト『魔笛』夜の女王、ウィーンにてハイドン『報われた誠』ネリーナ、モーツァルト『劇場支配人』ヘルツ夫人、R.シュトラウス『ナクソス島のアリアドネ』ツェルビネッタ(抜粋)、シャブリエ『星』アロエス、シェーンブルン宮殿宮廷歌劇場公演・ヘンデル『アリオダンテ』ダリンダなどに出演を重ねている。2012-2013年シーズンにはドイツ、ブラウンシュヴァイク州立歌劇場と契約、ストラヴィンスキー『ナイチンゲール』タイトルロール、ラヴェル『子どもと魔法』火、お姫様、ナイチンゲールの計4役を歌い、ヨーロッパデビューを飾った。また京都市交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、Sinfonietta Badenなど国内外のオーケストラと共演を重ねており、R.シュトラウス「四つの最後の歌」、L.v.ベートーヴェン「交響曲第9番」、J.ブラームス「ドイツ・レクイエム」(ウィーン樂友協会)、G.マーラー「子どもの不思議な角笛」、「交響曲第4番」などのオーケストラ曲のほか、J.S.バッハ「カンタータ51番」、ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ第5番」(シェーンブルン宮殿宮廷歌劇場)などレパートリーは多岐にわたる。

これまでに、発声法を岩田順子、荻野佐和子、菅英三子、R.トロスト、M.クラウスホーファー、S.ガツァリンの各氏に師事。またリート解釈をW.モーア氏に、オペラ音楽解釈をC.U.マイアー氏に師事。